Published October 10, 2015
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ほたるの町 辰野(長野県)でのほたる育成の取組み -- ほたるによる町おこしと生態系保護の課題 --
Description
長野県辰野町は,天竜川沿いの松尾峡において,滋賀県守山市の業者から購入し移入したゲンジボタル Luciola Cruciata を観光用に養殖してきた。その大量移入養殖の結果,1926年に「ホタル発生地」として長野県天然記念物に指定された当時の在来種ゲンジボタルが絶滅してしまった。さらに辰野町は増やしたゲンジボタルを県外にも移出してきた。松尾峡を流れる天竜川上流の岡谷市川岸地区には,松尾峡で絶滅した在来種ゲンジボタルが,わずかならが生息している。かつて,糸魚川ー静岡構造線によって,諏訪地域と松尾峡のゲンジボタルのタイプが東西に異なると考えられていたが,これは松尾峡のゲンジボタルが人為的移入種であることが見落とされていたからである。現在では,長野県内に中間型と呼ばれるゲンジボタルが広く分布し,かつての松尾峡のゲンジボタルもそのタイプであった可能性が強い。
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- References
- Journal: 10.1007/s10531-009-9576-8 (DOI)
- Conference proceeding: 10.5281/zenodo.10674081 (DOI)