世代間ギャップの解消を目的とした楽曲再生システムの試作
Contributors
Supervisor:
Description
本研究では,複数人の年齢が離れた人同士が音楽を通じて世代間ギャップを埋める手法を提案する. 職場,家等では年齢の離れた人とのコミュニケーションを取る機会が多い. しかし,「話の話題が合わない」,「価値観が合わない」といった,いわ ゆる「世代間ギャップ」と呼ばれている問題が生じることが多く,職場では,それらの問題が業務を進行する上でマイナスになると考えられる.
世代間ギャップを埋めるためには,「コミュニケーションの円滑化」,「価値観の共有」が重要とされている. しかし,これらを IT で支援する研究は行われていない. 一方,音楽は世代を超えて人気のある娯楽であり,日本では,いわゆる J-POP と 呼ばれているジャンルが最も良く聴かれている. J-POP は世代ごとに人気の曲が あるが,急激に曲の特徴が変化する訳ではないため,きっかけがあれば,世代を 超えて共通の曲を好きになる可能性があると考えられる.
そのため本研究では世代の異なるユーザが,互いに自分の世代の流行曲を聴か せ合い,そのアーティストの情報を伝え合うことで,「コミュニケーションの円滑 化」や「価値観の共有」を図る音楽再生ソフトウェアを提案する. 提案システム では,コミュニケーションの円滑化を実現するために,ユーザに対して歌手情報 に基づいた話題の提供と,音声合成を用いた歌手に関する質問を行う. 上記によって,コミュニケーションのきっかけ作りや,話題作りが行われることで コミュニ ケーションの円滑化が実現できると考えられる. 次に価値観の共有について述べ る. まず価値観とは「何に価値があると認めるか」という考え方であり,その共有には,離れた世代で流行した歌手や楽曲を知ることで,お互いの価値観を認め合い,すり合わせる作業が必要だと考える. そのため離れた世代で流行した楽曲の聴取と,自分の世代で流行した歌手と離れた世代で流行した歌手との関連性を示し たグラフを図示し,関連性を文章で表示する. 上記によって,離れた世代の楽曲を 聴取し,お互いの世代で流行した歌手間の関連性を知ることで,離れた世代の歌手に興味を持つきっかけ作りを行う.
同年代の 2 人組で構成された 2 グループ 3 つで,計 3 回の被験者実験を行った結果,「相手グループとの会話は取りやすくなったか」,「相手グループの音楽に対し て印象が変わったか」というアンケートでは,7 段階評価中で平均 5 以上と本研究 を用いることで,離れた世代とのコミュニケーションの円滑化と,離れた世代の 歌手に興味を持つきっかけ作りを行うことができた. しかし,被験者は 20 代と 40 代のみだったため,他の年代同士でも実験を行う必要がある等の課題がある.
Files
世代間ギャップの解消を目的とした楽曲再生システムの試作(2020年度稲野友哉).pdf
Files
(1.0 MB)
| Name | Size | Download all |
|---|---|---|
|
md5:bfbd6aca26c15f85848a13e4f67533a6
|
1.0 MB | Preview Download |