邦人10人含む外国籍361人、ガザからエジプトに退避…今後2~3週間で60か国の7000人も予定
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【エルサレム=酒井圭吾】イスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザで、邦人10人を含む外国籍保有者361人が1日、エジプトに退避した。エジプト政府によると、ガザにとどまる約60か国の7000人が今後2~3週間に退避を予定している。
上川外相は2日、邦人10人とパレスチナ人の家族8人の計18人がラファ検問所を通過し、陸路でエジプトに退避したと発表した。健康状態に問題はないという。パレスチナ籍を持つ邦人1人がガザに残っているが、退避を希望していない。
エジプト政府によると、これに先立ち、ガザ住民の負傷者ら79人がラファ検問所を通過した。ハマスと関係が深いカタールが仲介し、ハマスとイスラエル、エジプト側が合意して実現した。2日も約400人が避難する予定だという。
一方、イスラエル軍は1日、ガザ北部ジャバリヤ難民キャンプを2日連続で空爆した。ガザ当局によると、少なくとも2日間で195人が死亡し、777人が負傷した。ハマスはガザ市を取り囲むイスラエル軍に迫撃砲や地雷で応戦し、激しい戦闘が続いている。